タイ仕入れのプロが教える「海外送金」完全ガイド

手数料で損をしないためのサービス比較と選び方

コロナ禍を経て、現地へ渡航せずにLINEやメールで直接工場・ショップへオーダーする「リモート仕入れ」が完全に定着しました。それに伴い、お客様から最も多くいただく質問が**「タイへの海外送金はどうすれば一番お得か?」**という点です。

かつての銀行窓口での高額な手数料・悪いレートの時代は終わりました。現在はスマホアプリ一つで、安全かつ低コストに送金できるサービスが主流です。16年タイで活動する私の視点から、主要サービスを徹底比較します。


海外送金に必要なもの

どのサービスを利用する場合も、基本的に以下の情報が必要となります。事前に準備しておくとスムーズです。

  • 受取側の情報: 銀行名・支店名、口座名義(英語)、口座番号
  • 送金者の本人確認書類: マイナンバーカード、運転免許証など
  • 送金アプリの登録: 個人・法人いずれも登録可能で、確定申告時のエビデンスとしても有効です。

主要6サービスの徹底比較と本音レビュー

1. Instarem(インスタレム)★コスト最優先

海外送金に特化したフィンテックサービスです。私が調査した中では、最も換金率が良く、お得に送金できるのがここでした。

  • メリット: 実質的な受取額が最大。
  • デメリット: アプリが英語表記のみ。英語に抵抗がない方には最強の選択肢です。

2. Wise(ワイズ)★利用者数No.1の定番

旧「TransferWise」。私の周りのバイヤーさんで最も利用者が多いのがこちらです。

  • メリット: 日本語完全対応。着金が非常に早く、サポートも手厚いためトラブルが少ないです。
  • デメリット: Instaremと比較すると、手数料の関係で受取額が僅かに下がります。

3. PayForex(ペイフォレックス)

安心感を重視する日本国内のユーザーに支持されているサービスです。

  • メリット: 日本語対応が充実しており、操作が分かりやすい。
  • デメリット: 上記2社に比べると手数料・レート共にやや劣ります。

4. Western Union(ウエスタンユニオン)

世界最大級の老舗サービスです。

  • メリット: 圧倒的な対応通貨数と信頼性。
  • デメリット: 受取側が銀行窓口で手続きを要する場合があり、着金確認に時間がかかるのが難点です。

5. 楽天銀行(海外送金サービス)

銀行の中では手数料が750円〜と安く、使い勝手が良いのが特徴です。

  • メリット: 日本の銀行という圧倒的な安心感。
  • デメリット: 送金専用アプリに比べると為替レートは一歩譲ります。

6. PayPal(ペイパル)

メールアドレスだけで送金できる手軽さで有名ですが、ビジネス仕入れには注意が必要です。

  • メリット: 導入が簡単。
  • デメリット: 為替レートが今回比較した中でワースト1位。 高額な仕入れに使うと、目に見えて損をします。

【比較表】20万円を送金した場合のシミュレーション例

20万円送金時データ採取日2024/12/26
両替レート手数料相手が受け取れる金額Instarem.との差
Instarem.4.631090円43,186.39バーツ0
wise4.594361,930円43,111.52バーツ-74.87バーツ
PayForex4.6772601,400円42,760.07バーツ-436.32バーツ
Western Union4.628921,480円42,886.84バーツ-299.55バーツ
Rakuten銀行4.691,750円42,354.54 バーツ-831.85バーツ
その辺の銀行4.679753,500円41,989.45バーツ-1,196.94バーツ
PayPal4.80981499円41,477.93バーツ-1,708.46バーツ

プロの視点: > サービス選び一つで、同じ20万円を送っても現地での受取額に300バーツ(約1,300円)以上の差が出ることがあります。300バーツあれば、タイでTシャツが3枚ほど買えてしまいます。 仕入れコストを削る第一歩は、送金手数料を削ることです。


まとめ

  • 安さ重視なら: Instarem
  • 安心とスピードのバランスなら: Wise
  • 日本の銀行にこだわりたいなら: 楽天銀行

各社、初回手数料無料キャンペーンなどを行っている場合もあるため、送金直前に最新のプロモーションをチェックすることをお勧めします。